●DVDでホームシアターを楽しむはずが。。。

秋葉原で部品を買った帰り際に家電屋さんを覗いたら、DVDデッキもかなり安くなっていたのでびっくりした。

「DVDの大きさと耐久性・画質音質はコレクションに向いているな」などと考えながら自宅に帰ったのだが、次の日にSONYデジタルシアターお任せパックDVPK100が配達されて二度びっくり(爆)

正確に言うと家電店で新品のDVDデッキに展示品のAVアンプ(TA-VE150)とスピーカーセットを付けてくれてかなり破格値で購入。スピーカーやアンプにこだわり出すと、きりが無いし物欲に走りそうなのでお仕着せで素直に納得することにした。

ただ、スピーカーにはこだわった方が良かったかな?特にセンタースピーカーの効率に比べて左右スピーカーが弱いのでボリューム位置によってバランスが崩れて、かつ、スーパーウーハーとの繋がりが悪い。おっと、お仕着せで我慢するんだった。。

また、単純ステレオから多チャンネルへエンハンスできるのだけど、良く聞いてると「ただ今DSPが格闘中です」っぽい音とかするし、音の定位が回ったりして、ソースによっては聞いていると気分が悪くなるよーなことも有るので、説明書を読まないと分からない機能は無視することにした。

それで音の方はおおむね諦めを無理矢理付けたのだけど、映像の方でひどい状態が有り困ってしまった。

映画の趣味嗜好はSFやアクション・ホラーといったところに向いているのだが、この手の映画で多いシーンに画面が暗転したりフラッシュしたりカットバックが続くことが有ると思う。で、このようなシーンになると画面の同期が外れてしまう。

一応DVDデッキやモニターも疑ったのだが、DVDからの映像だけではなく普通のVHSビデオデッキや放送波の映像もだめで、直接モニターに繋ぐと問題ない。これらからAVアンプ(TA-VE150)のビデオ信号切り替え回路に問題が有りそうなので、ばらして回路を調べてみた。

左がばらしている本体写真で、後部の赤い部分が音声信号のRCAジャックだ、その上部に右の映像信号のジャックと切り替え回路が別基板で取り付けてある。

回路自体はJRCのNJM2296という75オームドライバー入り5入力3出力のビデオSW用のICなのだが、アナログ用電源関係の都合か使い方がかなりトリッキーでダイオードで電源を電圧降下させたりICのグランドを接続していなかったりと良く分からない。

以前に同様の同期外れで、カップリングコンデンサーが大きすぎて後段のアンプが一時的にDC飽和してしまうことが有り、それを期待してコンデンサーを小さくしようと思ったら最初から1uFが付いていた。

手元にオシロが無いので0.1uF程度から標準的な10uF、一桁上の100uFまでカットアンドトライで試してみた。

右手前C261がDVD入力用

IC自体のグランドが接続されていないので、小さくしても変わらないだろうなと思いつつ一応取り替えてみると、やはり逆に症状が重くなり同期がさらに乱れたので、今回は小さすぎて信号がちゃんと通過していないようだ。

でかいのが交換したやつ

結局10uFでほぼ問題が解決されるた。で、どの程度改善したかと言うと、改造前は、深夜の歌手のプロモビデオやトーク番組のカットバックなどでも同期が乱れていたのに対し、よっぽどひどい白画面・黒画面の連続業でない限り大丈夫になった。

と、いうことで同様の症状でお困りの方はC261,C263,C264,C266を10uFに交換してみては如何だろう。


一応テストに用いたDVDは「スターシップ・トルーパーズ」

1)キャプチャー15 4分26秒 洞窟内のカルメンのアップにフラッシュライトが当る瞬間。解消
通常良くあるシーン、普通の映像レベルの変化なのでこれで同期が乱れるようではラブロマンスな映画でもだめだろう。

2)キャプチャー11 2分08秒 空爆の編隊のアップ。解消
空を見上げた構図のCG合成画面のためか、画面内のライン毎でのレベル変化が大きいようだ。でもだめだと悲しい。

3)キャプチャー10 8分48秒 リコのアップになって一発目の射撃シーン。まだちょっと
ライフルのマズルフラッシュ風に白い画面を合成してある。対策後もだめだが普通なら気にならない。

この映画では激しい爆発シーンがいくつか有るが、これらは意図して画面自体を揺らしてあるので勘違いしないように。

しばらく使ってみて気になるようだったら、また対策してみることにする。弄くるために購入したんじゃなくってDVDを見るために購入したのだもの。。

トップページへ戻る
DVD関連の目次ページに戻る