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2020年 2月26日
新型肺炎がPCRで検出できる、たった6時間で検出できる。
てな報道が、巷をにぎ沸かせているけど、それって正しいのか?とか考える以前の問題。
擬陽性な患者さんが居たとしよう。その患者さんから検体を取るのに30分(例えば、咽頭ぬぐい液、後鼻腔ぬぐい液、鼻腔ぬぐい液の3種)。
これを、検査をできる機関に送るには、感染症研究をしている大学病院か国公立機関を除けば、概ね半日から一日。
更に6時間PCRに掛けて、陽性が出て一次連絡をするも、再度PCRで確認を取ると、合わせて12時間以上。
ここまでで、36時間くらい必要だけど、検体数が一人3個だと、PCRによる確認数は三分の一になる、というか作業が飽和して更に結果報告が遅くなる。
当たり前だが普通に考えて1〜2日は最低必要だ。
問題はそこではなく、PCRで検出しているのは新型肺炎の塩基配列であって、既に治癒している人は検出できない。だって、ウイルスが体内に無いのだから(お
じゃあ、抗体検査をすればいいじゃないかって、上気道炎ごときじゃ抗体なんて抗体価の上がる2週間後あたりしか検出できず、それ以降は抗体価も急激に下がる。
そうじゃないと、毎年いろんな風邪に掛かってるはずがないじゃん。 |
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