スプマンテの飲み比べ
第10だったかな?のアスティー発見お勧めまたも変わらず

ワインを飲むようになって自分の好みが解ってくると産地や等級の違いなどでどう違うのか?とか、この間どこ地方のどこ村どこ畑で美味しかったので、隣の畑をもう一本などという楽しみ方も出来るようになるようだ。

私の場合「何で同じ産地、同じ名前、同じ等級選んだのに、こんなに味が違うの?」とか、「前に美味しかったのと同じやつ買ったはずが全然違う味!」という困った事態の方が問題だったりする。

なんでも、法律で産地、葡萄の種類、生産方法、等級がきっちり決まっているので逆にこんな事態になるようだが、日本でこのような例を当てはめるのが難しいので実は良く理解できていない。

さて枕が長くなってしまったが、イタリアのピエモンテ州アスティー地方で作られているその名もアスティーというスプマンテを紹介しよう。

アスティー地方はイタリア北西部の観光地、トリノの地中海側に在って、きっとアルプスも一望できる風光明媚な所だと思う。行ったこと無いけど(^^;

ここで作られるアスティー・スプマンテは、マスカットのような甘くフルーティーで濃厚な香りだがしつこくなく、味も甘いのだけど喉ごしがさわやかなスパークリングワインだ。そうは言っても甘いことは甘いので、辛口しか受け付けない人にはお勧めできない。

実はこのワインはイタリア全土で14個しか認められていないDOCGと言う最高級のグレードなんだけど、手ごろな1200円〜1500円くらいで入手できるのでお手軽。

日本でも近所の酒屋かスーパーを巡り歩けば簡単に4〜5種類同一銘柄の生産者違いが購入できるので、呑み比べてみるのも面白い楽しみ方じゃないかな。

ちなみに、他に同一地方の非発泡白ワインもASTIという銘柄で認定されているので、購入するときはちょっとだけ御注意。

さあ、説明も終わったし、実際に飲み比べをと思うのがのんべの人情(^^;

銘柄
生産者・ネゴシアン
輸入商社
評価
購入価格
ASTI
アスティー
GANCIA
ガンチャ
サントリー
☆☆☆
\1,200
TOSTI
トスティー
日欧商事
☆☆☆
\1,500
S.ORSOLA
(ピエトロ)
重松貿易
\1,500
Castello del Poggio
カステロデルポジョ
三井物産
サッポロビール
☆☆
\1,280
NEIRANO
読めない
稲葉
\1,800
ZONIN
ゾニ
アサヒビール
\1,800
CINZANO
チンザノ
キリンシーグラム
\1,080
GIORDANO
ジョルダーノ
国分
\1,480
Capetta Ballelina
カペッタ バレリーナ
麒麟麦酒 ☆☆ \1,480
Gaetano D'Aquino
ガエターノ・ダクイノ
D'Aquino Imports
5.99USD=\660

銘柄はASTIで、もちろん同じ(当たり前)。味や香りの方向性についてもやはり同じ・・・これでは、比較にならないので以下に独断的感想。

GANCIA
香りも非常に良く出ていて、口に含むと鼻に芳香が抜けていく感じがとても良い。味も美味しい。香りから感じる甘みはちょっと強めだけど実際はそれほど甘く感じず飲み口すっきり。

TOSTI
上に比べほんの気持ち香が少ないがこちらも負けず劣らず美味しい。上と比べて実際の甘みを感じる気がするようだが、こちらもすっきり美味しく飲める。

S.ORSOLA
上の2種類に比べると極端に辛い。香りも少なく、ちょっと好みじゃない。ただし同じ方向性でドライな分だけ喉ごしすっきりどころか、さっぱりしてしまうので辛口が好みな方ならどうかな?

Castello del Poggio
こちらもやはり辛口だが上よりは甘さが整った感じで、香りも少しだけ上より感じる気がする。実は家の目の前の酒屋で売っているので、雨の日は度々飲んでたりする。
三井物産・サッポロビールの強烈タッグのファンなのだが、ことASTIに関してはちょっと好みが違ったみたい。

NEIRANO
こちらはPoggioよりは甘いのにさっぱりしているのだが、肝心の香りをほとんど感じないS.ORSOLAに比べたら極端な辛さもないので飲みやすいことは飲みやすいのだが、この味香りが飲みたいなら別にASTIじゃなくても良い。1800円もしたのでなんだかな?

ZONIN
S.ORSOLAやNEIRANOより香りはあるが、Poggioよりは香りがなく甘味だけを感じる気がする。こちらも1800円したのでなんだかな?疲れたきたぞ・・・

CINZANO:

有名なチンザノ扱いなので期待を持って飲み始めたが、香りがほとんど無くやたら甘みを感じる。こりゃまたはずしたと思ったが、1080円で購入したので諦めることにした。

GIORDANO:

トップアロマは弱いが、口に含んだ時の鼻抜ける香りはGOOD、すっきりとした味わいも美味しい。しかし、口に残る甘みは多すぎうる上にかなりしつこい感じがする。
それが好きな人かデザートワインとして飲めば、星は2個でも良いかなという感じ。

Capetta Ballelina

アスティーらしい甘口でマスカットの香りはTOSTI並にあるが、フルーティーな味香りが若干弱いため残念ながら☆二つ。

Gaetano D'Aquino

香りがほとんど無くやたら甘みを感じる。こりゃまたはずしたと思ったが、5.99USDで購入したが帰国時のトランクが重かったの諦められない。

私の独断では、ASTIらしいのが飲みたいときはGANCIAかTOSTIの入手性の良い方、出来たらGANCIAかな?少しドライなのが飲みたいと思ったときはPoggioにしとこうかな?という感想。

で、お買い物のするには銘柄だけでは不便なので下に実際のラベルと特徴

GANCIA
TOSTI
 
SORRY NOW PRINTING
Poggio
Ballerina
S.ORSOLA
NEIRANO
ZONIN
CINZANO
SORRY NOW PRINTING
GIORDANO
Gaetano D'Aquino

特徴は、お勧めのGANTIA、TOSTIはネック(瓶首の包み)が白色、次点Poggioは銀色。

以上独断だが、これを目安に是非お試しあれ!違う生産者を見つけたら感想のメールをくださいね。

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