●低温庫(冷たい方)は7度から−10度の間で設定でき、白ワインとビールを冷やすのに申し分ない出来となった。
強いて難を上げるなら暖かい(室温の)ワインやビールを入れてからワイン自体が飲み頃に成るのに2〜3時間掛かることである。この場合以下のように対処することにした。
- 買ってきたばかりのワインは疲れているので落ち着くまで我慢する。
- 温度設定ダイアルを少し回してコンプレッサーを稼働させる。
- 通常使用の他の冷蔵庫の冷凍庫で急速に冷やす。
飲みたいときが一番美味しいので臨機応変に行こうっと!とりあえず冷えたビールで疲れを癒しつつ高温庫の改造に入る。
冷蔵庫部にも同じ様な温度設定ダイアルがあったのでこの部分をばらす。(上の写真)
こちらはネジが無く全てはめ込みだったので酔った勢いで行ったら、案の定カバーを割ってしまった。
冷凍庫部と違い下手に温度設定の変更が出来ないように設定ダイヤル(つまみ)を外してしまった。それでこれがサーモスタット。こちらも鷺ノ宮製であるが冷凍庫部とは違いコンプレッサーを制御してはいない。
写真下部(温度計が乗っているところ)が感温部で設定温度以上に達すると写真上部のフラップ(四角い部分)が動き(開き)冷凍庫部から冷気を引き込むようになっている。赤丸部のネジを外すとサーモスタット部が外れる。外したところがこれ。こちらも赤丸部の調整ネジを回すと冷凍庫部と同じように温度調整が出来る。ちなみにこちらはネジロック(ただのゴム系ボンド)がしてあったので剥ぎ取ってから調整に入る。
冷凍庫部と違い動きがすっかり目に見えるので、冷蔵庫外でテストできる。18度程度の水の入った大きめの桶を用意して感温部を水につけたときフラップが閉じる方向に動けばOK。
実際の調整は温度設定ダイアルを中央位置に回しておいてから調整ネジを回し始め、だいたい有ったところで冷蔵庫に取り付ける。その後、低温庫と同じように空気温度とビーカー内の水の温度が希望の温度になるよう純正の温度設定ダイアルで追い込み設定終了後はダイアルを取り除いてしまう。
私の場合は力任せにばらしたので設定ダイアル部を破壊してしまい。全て調整ネジで作業を行ったが冷凍庫部と違い比較的簡単に追い込めた。冷気導入なので余りクリチカルに変化しないし、冷凍庫部より標準状態に近い温度領域なのが幸いしたようだ。
使用感としては程良い感じだが、冬季に庫内が10度程度まで低下してしまう。幸い我が家の冷蔵庫には冬季用スイッチがあり、冬季に設定するとコンデンサー部にヒーターが入る仕掛けになっている。これによってワインにとってはぎりぎりだが12〜13度までに温度低下が防げてはいる。また庫内ランプを点きっぱなしにしても同様の効果が得られる。
今度の冬には何か恒久的な対策を行いたいと思っている。
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