DVD−ROMドライブをハッキング 
 Pioneer DVD-303Sのリージョンコードフリー化。
久しぶりにPCネタかと思いきや、DVDネタがPCコーナーまで進出してしまった。
最近DVD-ROMドライブを購入して、EU盤PALディスクが見られるようになったり?輸入DVD紹介のページが書きやすくなったかな?と思っていたのだが、最近のDVD-ROMドライブやDVD再生ソフトは家庭用DVDプレーヤーと同じようにリージョンコードが設定されているて、US盤(R1-NTSC)やEU盤(R2-PAL)を比較調査することができない。
メインの家庭用機「SONY DVP-S303」はリージョンプロテクトを解除してあるのに、自宅のTVの都合でPALディスクが見られないので、PC上で両方チェックできないと、ちょっと困る。特にUS盤のアニメなどだと音声チャンネル数のアナウンスがデタラメなので絶対にチェックが必要。
などと、いつも通り前置きを書いたけど、単にハッキングしたいだけかも?
ドライブについて:
最近販売されているDVD-ROMドライブはRPC2(フェーズ2)といって、ドライブ自体にリージョンコードが設定できる。
たいがい購入後数回までなら書き換えられるが、その後は最後に変更されたコードに固定される。
下のダイアログがDriveInfoというソフトでドライブの情報を見たところ。ファームのバージョンが2.00で、後3回までリージョン書換可能と出ている。
再生ソフトについて:
こちらも同様に数回までの変更は出来るがその後固定される。レジストリーなどに記録が残っているので再インストールで逃げるにはOSからやる必要がある。
下のダイアログが、わざと設定と違うリージョンのディスクをPowerDVD2000に再生させようとしたところ。こちらは後4回。

先ずは、ドライブの方からハッキングしてみる。これはファーム自体の書き換えが必要なので、The firmware pageあたりから書き換えソフトと書き込むパッチの当たったデータを拾ってくる必要が有る。先程のドライブ情報から購入時に2.00だったものは、Patched firmware 2.00 v2の方が適合する。
で、書き換え自体はDOS6.0以上のシンプルブートディスクを作って、CONFIG.SYSを書き換えSCSIアダプター用のASPIマネージャーだけをデバイスロードして使用する。具体的には、各々の環境によって違うけど、私の場合ファーム書き換え用にAHA-2940Uを使っているので以下のよう。
・DOS6.2VでFORMAT/Sして"doublespace"を削除したフロッピーを用意。
・"DEVICE=A:\ASPI8DOS.SYS /D"と書いたconfig.sysを作る。
・ドライブのSCSI-IDを0に設定。
・念のためRPCジャンパー(ドライブの8番)をショート。
・"Crack.bat"を実行。
これがジャンパー関係の図だけどIDは書換時と違うのであしからず。一番左の緑のやつがRPCで、二度と外さないので純正ピンの爪(上の黄丸の隣の緑のトゲ)をわざと切ったのを挿した。
気をつけることは、以上の説明で解らない時は諦めるのと、UPSなどを使ってファーム書換中に事故に遭わないようにすること。
で、このようにリージョンプロテクトが無くなるわけだ。

次にソフトの方は、毎度毎度変更のたびに書き換えてやらないといけないので、DVD infomatrixあたりから、DVD Genieを拾ってくる。私の使っているのはV3.50でアナウンスはされていないがPowerDVD2000OEMで問題なく使用できている。
必要なリージョンのラジオボタンを選択して「Apply」すればOK。「Run」を押すと再生ソフトが起動する。毎回Genieから起動せず、たまにしか設定を変更しない人はAlternateをチェックしておけば良いらしいが、私は通常家庭用プレーヤーで見ているので関係ないので試していない。
ということで、いまのところ家庭用プレーヤーで見られないR2-PALソフトをPCデ鑑賞して、レビューを書く為にR1&R2ソフトのディスク情報や音声トラック情報をPowerDVD2000の情報画面で確認できるようになった。
で、ココまで書いたけど、実はソフトの方は不思議な動きをしていて、Genieを使わずにPowerDVDの方でリージョン変更をしても、なぜか残り回数が全く減らない。一度でもGenie動かしたせいか?最初にPowerDVDをインストールした時にはリージョン管理付きドライブだったせいか?もしかするとPowerDVDも2000からはリージョン管理をドライブに任せているのかもしれない。
もちろん、パッチドファームはメーカー保証外なので、書き換えるといきなり保証はなくなるし、入手経路によってはウイルスなどで危険な場合もある。ファームのバージョン間違えたり、SCSIアダプターの相性なども含め書き換えにミスると「はい・それま〜でぇよ!」なので宜しく。

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