電源トラブルいっぱい |
日頃の行いが・・電源にトラブル続出。設計(生産・販売)者ポリシーだね。 |
日頃の行いが良いせいか?なぜかこのところ電源関係のトラブルが頻発している。
- ATX電源焼損事件
- AT電源焼損事件
- ビデオデッキ起動不良事件
- 続・ATX電源焼損未遂事件
と、4件続けて起こってしまった。
1件目の「ATX電源焼損事件」は、サブ機に使っていたIntel430HXマザーのFDDインターフェースが壊れてしまった。ちょうど余っていた(何で?)Abit-BH6と換装したところ、いきなり焼損。
以前書いたように確かにこのマザーは常時電源の消費電力が多めで起動不良が頻発していたのだが、このとき使用していた電源は300WのATX2.0でVSBは0.1A(公称)しかなかったのに起動不良以外は全く問題なかった。今回問題となった電源は、250WだがATX2.01対応VSB1.0Aのものだったにいきなり焼損してしまった。
結論から言うと、原因はマザーの常時電源系(VSB)の消費電力が大きすぎたためだけではなく電源に不具合があった。この電源はVSB過電流時(突入電流含む)にシャットダウン仕切れず、暴走し過電圧を出力してしまったようだ。
現在、この電源にAC入力を行うとPWMドライブICのKA7500Bが異常に発熱するので、ドライブIC周りというか本当の意味での常時電源部分(電源自体をドライブする部分)が完全に逝ってしまったみたいだ。
ざまあ見ろ!と言いたいところだがお気に入りの84Keyキーボードとマザー・マウスを道連れにされたのでこちらの負けだ。
ちなみに実装技術はとても高く
- ヒートシンクに巻き付くトランスの引き出し線
- 基板から2cmも浮いた電解コンデンサー(基板からはみ出たリードの長さ)
- 逆にフォーミングなしに2.54mmピッチにリード長2mmで実装されたTO92パッケージ
- ヒートシンクに当たってフィルムの破けた電解コンデンサー
- 送風ファンに巻き込むACライン
異常(以上)のように奇跡とも言うべき実装をやってのけるとは今時非常に珍しい。
メーカー(ブランド)及び製品名はCODEGENのMODEL:250Xだ。J○○TY扱いのATXケースに付属していた。ちなみにケースラベルにはCEマーキングが入っていたが、この実装で本当に通るわけがないので品質管理も優れているといことであろう。
不審火を起こさなくて済んだことが不幸中の幸いというところであろう。
2件目はAT電源だ。すでに5年ほど使用している。
安定して使用していたのだがある日「バンッ!」という音とともにお亡くなりになった。こちらも調べてみると1次側の部品のリードが少し長めで曲がっておりレジストのみで隣のパターンと絶縁されていた。
これが長年の劣化である日レアショートを起こしメインヒューズを溶断したようだ。こちらはリードの切断と半田の修正・ヒューズの交換で直ってしまったが、念のため使用しないように廃棄した。(トランスとかが絶縁劣化してたらいやだから)
このAT電源はすでに5年ほど前の製品であり、未熟ではあるが前出に比べ作りも結果も遙かにまともだったので諦めもついた。私の母が使用していたので驚いて会社にあわてて電話をしてきたのが問題だったくらいだ。あまり心臓が強くないのでね。母が。
3件目はM下電器のビデオデッキだ。一部では評判の良くないらしいM下電器だが、こちらは、なんと驚くなかれ11年もの間に渡って完動していた。確か国内でPブランドを使い始めたときに、安価なHiFi-VHS製品群を出した時のものだ。
ある日、帰宅してTVでも見ようかとビオデッキのリモコンを操作したが全く反応がなかった。このごろ電源関係のトラブルが続いているのであわてて他の家電製品なども調べるが異常事態はビデオデッキだけだった。
原因を調べてみると一次平滑用の120uFのコンデンサー(良い意味で小さめだな)がドライアップしており、平滑(充電)不足のため電源が起動しきれないのが原因であった。こちらもコンデンサーを取り替えると復旧してしまったが、2年ほど前に会社でもらったデッキが一台、使わずに有ったのでこのさい退役してもらうことにした。
実はクリーニングはケースを開けてちゃんとしていたのだが、ベルト・キャプスタン・ヘッド交換は一度もしていない。よく持ったな?と計算すると
(映画年間200本x2時間+番組録画年間50時間+同再生50時間)x11年=5500時間くらい
ということで、今時の?製品にしては本当に良く11年間も持ったのだが、動作時間的には妥当な時間しか使っていなかったかもしれない。でも私の使い方だと普通はその前に壊れてしまいそうなので、ありがとうM下電器!
最後は「ATX電源焼損未遂事件」だ。こちらは前出の焼損したキーボードの代わりを購入したので動作確認のため繋いだところ。!!!パソコンから黒煙がモクモクと古タイヤ置き場の火災かと思うくらい沸き上がった。
あわてて電源を切って確認するが、電源もマザーもキーボドも全く問題なし、意を決して再度電源を入れるとATXケースのスピーカーケーブルから火の手が上がった!(マジよ)
運良く、難燃性ケーブルで電源を切ると同時に自己消火したが、危ないところだった。
原因は簡単でプレスの屑みたいなのが、普通にケースに取り付けてあるのスピーカー端子とスピーカーフレームをショート、筐体経由で大電流が流れたせいであった。
まあこちらは私の接続(確認)ミスもかもしれないが、はて?マザーにはスピーカー回路にカップリングコンデンサーが付いてないのでもしかすると本当は圧電ブザー専用なの?
で、問題のケースはなんと前出の道連れ電源が付いていたJ○○TY扱いのケースだった。しかし今回の場合はちゃんと難燃性ケーブルが使用されていたし、ケーブルのコネクターも溶けながらも絶縁を保ったので被害が広がらず済んだ。これは正しい部品選択と設計ポリシーの現れだろう。
ということで、これからは絶縁ケース入りの圧電ブザーにケーブルとコネクターを取り付けて使うことにしよう!
返す返すも悔しいのが道連れ電源だ!ケースを開けちゃったけど、半田とか弄っていないのは見れば解るので何処ぞの機関にでも送ってしまおうか。
別に賠償とかほしくないけどメーカーには注意してもらいたいだけ。勝手に着払いでJ○○TYに送ってもいいかな。マザーもキーボードもマウスも付けて。ついでに2tくらい石でも詰めて。大丈夫、宅配便じゃなくてチャーター便にするから。
でも、ケースは気に入ったので電源なしでもう一台買うと思う。オイオイ。
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